IoT教育普及を推進するIoTミニチュアハウスの研究開発(スマートハウス研究センター 副所長/電気電子情報工学科 教授 杉村 博)
皆さんはIoT(Internet of Things)という言葉をご存じでしょうか。IoTとは、家電や、自動車、ロボット、施設などあらゆるモノがインターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、新たな付加価値を生み出すことと定義されています。ビジネスの場では幅広い分野で活用されている技術ですが、教育の場においてはまだ十分に普及していません。今回はIoT教育を普及するための「IoTミニチュアハウス」の詳細と活用事例を紹介します。すでに高校教育の現場や海外の大学などで活用が進んでいます。

電気電子情報工学科
杉村博教授
IoT教育はまだ学校の教育現場では進んでいない
IoT(Internet of Things)とは、一般的に「モノのインターネット」と呼ばれます。家電や、自動車、ロボット、施設などあらゆるモノがインターネットにつながり、情報のやり取りをすることで、新たな付加価値を生み出すことと定義されています。ビジネスの場ではさまざまなシーンで活用されているIoTですが、まだまだ教育分野での普及は進んでいません。普及を阻む課題はいくつかありますが、教育現場においては下記3つの課題が挙げられます。
- 大型機器・家屋の設置と保管が困難
- 実際のIoT機器に準じた個別IPアドレスの割り振りが、現状のシミュレーターやエミュレーターでは困難
- 実機を持ち運ぶことが困難
今回紹介するIoTミニチュアハウスはこの3つの課題を解決することを目的に開発しました。
IoTミニチュアハウスの特徴
前節で述べた3つの課題を解決するIoTミニチュアハウスの特徴を図で紹介します。

図1: 大型機器の小型化、保管が容易で低消費電力での運用が可能

図2: 実際のIoT機器に準じたネットワーク環境の構築

図3: 可搬性を高め、出張授業でも利用可能
国内高校や海外の大学など幅広い分野での活用事例があります!
神奈川工科大学では、教育交流協定を締結している高校(中等教育学校)を対象とした「高大連携講座」の取組みを推進しています。川崎市立川崎総合科学高等学校とは、「スマートハウスを活⽤して未来の家電やサービスを作る課題研究」をテーマに活動しています。2026年度には新たに2校の連携が加わる予定となっており、高校間の協力や交流も含めてさらに充実した高大連携教育を推進する予定です。
こちらの取組みの詳細に関しては下記URLをご覧ください。
また高校生もミニチュアを作成するという、実践的な取組みも進めています。

写真1 2026年2月2日
沼津工業高等学校で行われた学内ポスター発表会
スマートハウス研究センターではスマートハウスに関する国際的な技術交流も推進しており、現在は台湾の2つの国立大学でIoTミニチュアハウスも活用した教育支援の取組みを進めています。
こちらの取組みの詳細に関しては下記URLをご覧ください。
さらにアジア最大級のITとエレクトロニクスの国際展示会であるCEATEC(会場:幕張メッセ)にもIoTミニチュアハウスを展示し、ビジネスの場におけるPR活動も推進しています。
IoT教育のさらなる普及を目指して
現在もさまざまな分野でIoTミニチュアハウスを活用してIoT教育の普及を進めていますが、今後はさらなる機能強化や連携強化を進めていく予定です。ミニチュアハウスの導入相談などを受け付けておりますので、ご興味がある方はお気軽に下記URLまでお問い合わせください。
関連リンク
▼本件に関する問い合わせ先
研究推進機構 研究広報部門
E-mail:ken-koho@mlst.kanagawa-it.ac.jp
▼関連するSDGs












