
情報工学科
進化を続ける情報化社会を支える
プロフェッショナルとなるために
情報工学は、あらゆる産業や私たちの暮らしに欠かせない技術となっています。ビジネスや生活に限らず、医療福祉、エンターテインメント、地域創生、社会課題の解決などさまざまな場面で活用が進み、その技術は用途に応じて細分化され、それぞれのスタイルで進化を続けています。縦横無尽に広がるそんな情報工学の世界で活躍するために欠かせないのが、「揺るぎない基礎力と柔軟な応用力」を身につけることです。本学科では基礎力を徹底的に鍛えることを第一に、資格取得を含めた一人ひとりの専門性の獲得を支えます。
学びのキーワード
- ・プログラミング
- ・AI/IoT
- ・情報システム開発
- ・データサイエンス
- ・アプリケーション開発
- ・VR/AR/メタバース
- ・SNSコミュニケーション
- ・画像処理
- ・情報通信ネットワーク
- ・スポーツ情報科学
学科の特長
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01 日本がめざす
「Society5.0」の社会とはあらゆるモノがネットワークにつながるIoTの進化、AIやロボティクスの活用による人間の可能性の拡大、社会課題を解決するイノベーションの創出など、日本は現在、高度な情報技術を活用した超スマート社会「Society5.0」の実現をめざしています。仮想空間と現実を高度に融合させたシステムによって実現される未来の社会は、情報工学が牽引する社会となるでしょう。新しい社会を築くためのデジタル変革(DX)は、クラウド技術を活用したコンピュータシステムと先端ソフトウェア開発によって、もたらされるのです。
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02 人工知能は
開発から活用のフェーズへ社会を大きく変えると言われる人工知能(AI)の存在が身近に感じる機会が増えました。そんな人工知能は現在、機能向上が進む一方で、ビジネスに加えて医療、農業、建築業など、「どの分野でどのように活用するか」が積極的に研究されています。技術の開発だけでなく、技術の活用方法までを考えられる社会への関心と発想力が、未来の情報エンジニアに求められているのです。情報エンジニアや先端IT技術者をめざすためには、プログラミングスキルの習得が、なお一層重要となることでしょう。

学科の学び
学びの流れ

特色ある教育

社会基盤として進化を続ける
情報テクノロジー
世界の在り方を変えたインターネットに加え、ビジネスで使用される多様なシステム、注目が集まるAIやビッグデータなど、情報テクノロジーは社会を支える存在として不可欠なものとなっています。通信から製造、金融、交通、物流までいまや情報工学を必要としない領域は数少なく、ニーズの増加とともに技術の進化も留まることを知りません。情報工学科では確固たる基礎を身につけ、幅広い領域で活躍するための専門性を合わせて獲得することができます。

情報工学を幅広くカバーする
2系統を組み合わせた学び
一口に情報工学といっても、その領域は細分化され、専門性は多種多様にわたります。そこで情報工学科では専門科目を2つの系統に分けて学修します。実践的なプログラム技術を習得すると共に、分析・設計から開発まで一連のソフトウェア開発について学び、ビッグデータや知能情報処理技術による課題解決を探究する「ソフトウェア開発系」、ハードウェアとしてのコンピュータやネットワークおよびこれらを司るオペレーティングシステムOS)を基盤とする「コンピュータシステム系」の2系統で構成しています。

研究室横断型のプロジェクト研究など
充実した実践教育
授業時間外に自由なテーマでグループ研究を行うプロジェクト研究や、システムやアプリの開発や人工知能について、講義・実験・ものづくりを組み合わせて学ぶユニットプログラムなど、興味を引き出しながら実践力を培う多彩な学びを展開しています。人工知能とIoTをベースとしたアプリケーション開発をめざすプロジェクト『i-AIoT』など、多くの学生が興味や目標に合わせた自主的な活動・研究に取り組む環境が用意されています。
実験・研究施設
情報分野の学習拠点
「情報学部棟」
情報学部棟では、高速・大容量のネットワーク環境の下、クラウドシステム、本格的なスタジオや最先端の実験・研究設備、学びのサポート施設など、あらゆる面から研究に集中できる環境が整っています。

ハード・ソフト実験室
実験室のパソコンは、仮想化によってWindows、Linuxなど複数のOSに対応し、実験の内容に応じて切り替えて使用できます。BYODも実現しています。

取得できる資格
- ・基本情報技術者試験受験資格
- ・応用情報技術者試験受験資格
- ・C言語プログラミング能力認定試験受験資格
- ・ITパスポート試験受験資格
- ・データベーススペシャリスト試験受験資格
- ・エンベデットシステムスペシャリスト試験受験資格
- ・JAVAプログラミング能力認定受験資格
- ・ネットワークスペシャリスト試験受験資格
- ・情報セキュリティマネジメント試験受験資格
- ・情報セキュリティスペシャリスト試験受験資格
- ・情報処理活用能力検定受験資格
- ・高等学校教諭一種免許状 情報
教育目的と各種ポリシー
システム・ソフトウエア技術を基軸とする高度な専門性とともに、多方面の専門家と協調しつつ問題解決を図るコミュニケーション力と、深い教養と幅広い視野を身につけた創造性豊かな情報技術者の育成
- 創造的思考力
- 情報工学分野の基礎知識・技術を応用・発展させて、情報工学分野の新たな問題を発見・解決して、新しい価値を生み出すことができる。
- 情報工学分野に関連した種々の現実的課題に対して、専門知識を活用し解決方法を明らかにして、解決することができる。
- 情報工学分野の実験、開発、研究において、自らやるべきことを見つけて、計画をたてて実施することができる。
- チームワーク
- 情報工学分野の基礎技術や応用について、わかりやすく説明ができる。また、課題に対する自分の意見を伝えること、相手の意見を理解することができる。
- 情報工学分野のプロジェクト、グループワークにおいて、自分の役割を把握して行動することができる。また、社会人としてのルールを理解して行動することができる。さらに、情報技術者に求められる倫理を理解している。
- 基礎学力
- 情報処理技術の理解に必要な基礎学力をもち、情報工学分野の基礎的な知識・技能を理解している。
- 情報技術者の素養としての理数・情報分野の基礎知識とリテラシーを理解している。また、社会や多様な文化に関する基礎知識を理解している。
- 創造的思考力
- 専門科目の「応用ユニット」での能動・体験型教育で情報工学分野の基礎知識・技術を応用する方法を学ぶ。また、「卒業研究」での問題解決型教育で問題を発見・解決することを学ぶ。
- 専門科目に『ソフトウェア工学系』、『WEB開発系』、『企業情報システム系』、『データベース系』、『ネットワークシステム系』、『組み込みシステム系』、『知能情報処理系』、『デジタルメディア系』の応用技術に関する科目群を配置して、これらの講義、演習をとおして情報工学分野の課題解決のための専門知識、応用知識を修得する。また、専門科目の「基礎ユニット」と「応用ユニット」の実験、演習をとおして専門知識・技能を活用して課題解決する方法を学ぶ。
- 専門科目の「応用ユニット」での能動・体験型教育と「卒業研究」での問題解決型教育の中で、実験、開発、研究における目的設定と計画にもとづく実施方法を学ぶ。
【学修成果の評価方法】
専門科目の講義では試験、レポート、演習により評価して、『ユニット』科目群では課題等の実施状況をレポートにて評価する。「卒業研究」では論文、研究発表により複数の教員で総合的に評価する。
- チームワーク
- 共通基盤教育の『導入系』、『言語応用系』科目群での講義、演習をとおして、日本語によるコミュニケーションとプレゼンテーションの基本技術を修得する。また、国際的なコミュニケーションの基礎となる英語基礎力を『英語基礎系』科目群の講義、演習で修得する。さらに、専門教育の「基礎ユニット」と「応用ユニット」での情報工学分野を題材とした協働作業とプレゼンテーション実習により、知識や意見の伝達、質問方法を修得する。
- 共通基盤教育の『キャリア系』科目群の講義、演習をとおして社会のルールを学ぶ。また、『倫理系』科目群の講義をとおして情報倫理を学ぶ。さらに、専門科目の「基礎ユニット」と「応用ユニット」におけるグループ実験をとおして共同作業での役割と期待される行動について学ぶ。
【学修成果の評価方法】
共通基盤教育では試験、演習とプレゼンテーションにより評価する。『ユニット』科目群ではグループ作業実施態度、レポート、プレゼンテーションにて総合的に評価する。
- 基礎学力
- 専門基礎導入科目群、専門基礎科目群の講義、演習で情報処理技術を学ぶ上で必要な情報工学の基礎知識を修得する。また、専門基礎科目群の講義、演習をとおして計算機、ソフトウェア、情報システムについての基礎知識・技術を修得する。
- 共通基盤教育の『数理情報系』、『人文社会系』、『健康・スポーツ系』科目群の講義、演習、実習をとおして、自然、社会、多様な文化、グローバル化する社会に関する基礎知識を修得する。
【学修成果の評価方法】
共通基盤教育科目、専門基礎導入科目、専門基礎科目の試験、小テスト、レポート、演習にて評価する。
求める人材像
情報工学科では、本学の「アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)」に該当する人材のうち、次に該当する人、または該当しようとする人を幅広く求めます。そのために総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜(一般入試・共通テスト方式)により多様な人材を選抜します。
- 情報技術やその関連分野に関する学びに明確な意欲を有している人。
- 学科のカリキュラムを学ぶために必要な、数学、理科、英語、国語(現代文)の基礎学力を有している人、または入学前教育と初年次教育を通じてこれらの基礎学力を修得しようとする意志を持った人。
選抜試験の趣旨と重視するポイント
情報工学科の求める人材像を満たす人材を選抜するため、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」その他の要素を次のように評価します。
・総合型選抜
情報技術やその関連分野における何らかの活動実績がある人、または成果を得た経験を有する人、もしくは当該分野に関する強い探究意欲がある人について、調査書、志望理由書、その他の提出書類、実験・実習課題、レポート、面接、プレゼンテーションなどにより多面的に評価するため、複数の選考方式を実施します。なお、評価に際しては各要素を総合型選抜の各方式で定めた一定の割合で評価して選抜します。
・学校推薦型選抜
情報技術やその関連分野に関する探究意欲がある人について、調査書等、推薦書その他の提出書類、面接、適性検査で評価します。なお、評価に際しては各要素を学校推薦型選抜の各方式で定めた一定割合で評価して選抜します。
・一般選抜(一般入試・共通テスト方式)
情報技術やその関連分野に関する学びに意欲がある人について、学力検査で評価して選抜します。
PICK UP
学生の自由なものづくりの
舞台となる「プロジェクト工房」
アプリケーションやシステム開発など、自由な製作活動に取り組める「プロジェクト工房」を用意。1年次から利用可能で、教員たちが活動をサポート。それらの成果を試す舞台として学外コンテストへの参加も積極的に行われており、「大学対抗プログラミングコンテスト」やYahoo!JAPANが開催している学生ハッカソンイベント「HACK (ハック・ユー)」などで、高い実績を残しています。
