
電気電子情報工学科 電気電子情報工学コース | 情報エレクトロニクスコース
情報通信、半導体、エネルギーなど
現代の産業と暮らしを支える技術を学ぶ
人々の暮らしや産業の根幹を支える情報通信技術、あらゆる機器に活用されているスマートフォンやパソコンをはじめとして自動車やロボットなど先進的なものづくりに欠かせない半導体や電子デバイス。世界の大きな課題であるエネルギーや電力機器などを中心として、電気電子情報技術は現代社会に欠かせない技術のひとつです。人工知能や次世代コンピュータといった最先端技術にも携わる将来性に満ちた領域で学んだ人材には、ありとあらゆる分野の産業界から高い期待が寄せられています。
学びのキーワード
- ・環境・エネルギー
- ・モーター・制御
- ・電気電子材料・半導体
- ・光エレクトロニクス
- ・情報通信ネットワーク
- ・ホームエレクトロニクス
- ・ロボット技術
- ・IoT技術
- ・ウェルビーイング
- ・AR/VR技術
- ・人工知能AI
学科の特長
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01 産学連携にも対応する研究施設で最先端のテクノロジーを
実践的に学ぶ次世代光通信網に欠かせない光通信デバイスの開発を行える「光半導体デバイス研究施設」、空気浄化などの環境改善技術の研究施設、ICT技術を用いた家電の遠隔操作などの実験ができる「近未来住空間実験室」、未来の家電開発実験を行える「オール電化実験システム」など、産学連携研究プロジェクトに活用される最先端の研究施設を用意。その環境は大企業や研究機関にも匹敵するもので、もちろん学生の研究活動や、日々の実習授業などでも活用できます。
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02 国家資格取得のための
充実したカリキュラムと支援カリキュラムを修得した学生は、電気系技術者として高く評価される国家資格「第三種電気主任技術者(電験三種)」の筆記試験の免除を申請できます(実務経験1年必要)。ほかにも、第二種電気工事士の試験免除、第一種電気工事士と1級電気工事施工管理技士の必要実務経験の短縮など、さまざまな権利が得られます。また、在学中の電験三種、第1種・第2種電気工事士資格、電子機器組み立て(2級、3級)の取得をめざした試験対策講座など支援体制が充実しています。

コース紹介
電気電子情報工学コース
現代社会に不可欠な最先端
テクノロジーを担う技術者へ
人々の暮らしや産業の根幹を支える情報通信技術、あらゆる機器に活用されている半導体、世界の大きな課題であるエネルギーなどを中心として、電気電子情報技術は現代社会に欠かせない技術のひとつです。人工知能や次世代コンピュータといった最先端技術にも携わる将来性に満ちた領域で学んだ人材には、産業界からの高い期待が寄せられています。

特色ある教育

あらゆる産業分野で活用される
現代社会を形づくる技術
電気電子情報技術は、ロボット、人工知能、次世代コンピュータ、新エネルギーなど、あらゆる産業分野になくてはならない存在です。幅広いフィールドで活躍するために自ら課題を見出し、解決できる能力を習得。能動的に課題と向き合い、実践力のある技術者を育成します。

段階的に実践力を高める
各年次でのユニットプログラム
講義から実験・工作までを一貫して学ぶユニットプログラムを各年次で実施。基礎回路の原理の理解からはじまり、応用回路の設計・製作・特性評価、3年次には技術情報の調査や報告書の作成、プレゼンテーション、ディスカッションなど、技術者として社会で求められるスキルが身につきます。
情報エレクトロニクスコース
電気電子情報技術を活用して
「未来の社会と生活」を
デザインする
近年の先進技術の基盤となっている電気電子工学や情報工学。その成果は製造業をはじめとした産業分野に留まらず、私たちの暮らしにも還元されています。そんな家庭でのテクノロジーの活用を追求するのが、本コースの学び。スマートハウスやHEMSなどのエネルギー管理や注目を集めるIoT家電など、暮らしに身近な技術活用を研究の対象とします。

特色ある教育

IoT家電の進化で注目される
スマートライフスタイル
太陽光発電、蓄電池、断熱素材などを活用した環境にやさしく、家庭のエネルギーを「見える化」した次世代住宅のスマートハウスの登場に加え、近年では多くの家電がネットワークとつながるIoT化が進んでいます。家庭に関わる技術やシステムの開発により、人々の毎日に貢献するのが、本コースの大きな目的です。

暮らしに身近な場面で
電気電子工学と情報工学を活用する
「生活に身近な場面での技術活用」を重視するコースです。大規模な機器やシステムではなく、暮らしに関わる技術や家電などを取り扱うため、アイデアを形にしやすく、積極的にものづくりに取り組めることが特徴。日々の暮らしに目を向け、人々の悩みを見出す力やより良い暮らしを考える発想力も大切になります。
施設紹介

近未来住空間実験室
省エネにつながるLED照明や快適オーディオシステムを設置したリビング。IT技術を用いたリモートコントロールで家電を遠隔操作し、近未来の住空間を実験します。

オール電化実験システム室
IHクッキングヒーターやヒートポンプ式給湯機エコキュートなど、オール電化機器のカットモデルが設置された実験室。実験重視の授業がここで進められます。
HEMS認証支援センター
創エネの代表である太陽光電池パネルと、蓄エネの代表である家庭用蓄電池が設置されています。単純に電気を創る、貯めるだけでなく、発電量や蓄電量といった状態のネットワーク管理による賢い節電方法の研究がされています。また設置されている蓄電池は、世界初のECHONET Lite通信機能を持った蓄電池(東芝enegoon)の製品第一号です。家庭用蓄電池は3.11の震災以来注目を集めており、非常用としてだけでなくピークシフトといった賢く電気を使う方法の研究もされています。

取得できる資格
- ・電気主任技術者(第1種、第2種、第3種)単位認定
- ・電気工事施工管理技士受験資格
- ・電気工事士(第1種、第2種)受験資格
- ・建築設備検査資格者
- ・昇降機検査資格者
- ・作業環境測定士受験資格
- ・建築設備士受験資格
- ・PE※/FE受験資格
- ・電気通信主任技術者受験資格
- ・電気通信工事担任者受験資格
- ・危険物取扱者(乙種)受験資格
- ・無線従事者受験資格
- ・電子機器組み立て(2級、3級)
- ・中学校教諭一種免許状 技術
- ・高等学校教諭一種免許状 数学
- ・中学校教諭一種免許状 数学
- ・高等学校教諭一種免許状 工業
※アメリカの各州が州ごとに設けているエンジニアの公的資格。「公共の安全・健康・福祉に奉仕する」ために、責任のある立場でエンジニアとして活動する者に要求される資格です。
教育目的と各種ポリシー
電気電子情報工学の基礎・専門技術を身につけ、それらを実際に応用して社会に貢献できる技術者の育成
- 創造的思考力
- 電気電子情報工学の基礎・専門技術を応用・発展させて、電気電子情報工学分野の技術的問題を発見・解決し、新たな価値を生み出すことができる。
- 電気電子情報工学に関連した種々の現実的課題に対して、専門知識を活用し解決方法を明らかにして、課題を解決することができる。
- 電気電子情報工学分野の実験、開発、研究において、自らやるべきことを見つけ、計画をたてて実施することできる。
- チームワーク
- 電気電子情報工学の基礎・専門技術や応用について、わかりやすく説明ができる。また、課題に対する自分の意見を伝えること、相手の意見を理解することができる。
- 電気電子情報工学分野のプロジェクトにおいて、自分の役割を把握して行動することができる。また、社会人としてのルールを理解して行動することができる。さらに、工学技術者に求められる倫理を理解している。
- 基礎学力
- 電気電子情報工学の理解に必要な基礎学力をもち、電気電子情報工学の基礎的な知識・技能を理解している。
- 工学技術者の素養としての理数・情報分野の基礎知識とリテラシーを理解している。また、社会や多様な文化に関する基礎知識を理解している。
- 創造的思考力
- 専門科目の「3年特別プロジェクト」または「電気電子発展ユニット」でのプロジェクト型教育で電気電子情報工学の基礎知識・技術を応用する方法を学ぶ。また、「卒業研究」および「電気電子工学ゼミ」での問題解決型教育で問題を発見・解決することを学ぶ。
- 専門科目に『電力・機器・制御系』『半導体・電子デバイス・光エレクトロニクス系』『情報通信・情報処理系』の応用技術に関する科目群を配置して、これらの講義、演習をとおして電気電子情報工学分野の課題解決のための専門知識・技能を修得する。また、専門基礎および専門科目の「電気電子基礎・応用・専門ユニット」の実験、演習をとおして専門知識・技能を活用して課題解決する方法を学ぶ。
- 専門基礎および専門科目の『ユニットプログラム』科目群でのプロジェクト型教育と「卒業研究」および「電気電子工学ゼミ」での問題解決型教育の中で、実験、開発、研究における目的設定と計画にもとづく実施方法を学ぶ。
【学修成果の評価方法】
専門科目の講義では試験、レポート、演習で評価して、『ユニットプログラム』科目群ではプロジェクト実施状況をルーブリックを用いて計画、取り組み、レポート、作品などで評価する。「卒業研究」などではレポート、論文、プレゼンテーションにより総合的に評価する。
- チームワーク
- 共通基盤教育の『導入系』、『言語応用系』科目群での講義、演習をとおして、日本語によるコミュニケーションとプレゼンテーションの基本技術を修得する。また、国際的なコミュニケーションの基礎となる英語基礎力を『英語基礎系』科目群の講義、演習で修得する。さらに、専門基礎および専門科目の『ユニットプログラム』科目群での電気電子情報工学分野を題材とした協働作業とプレゼンテーション実習により、知識や意見の伝達、質問方法を修得する。
- 共通基盤教育の『キャリア系』科目群の講義、演習をとおして社会のルールを学び、『倫理系』科目群の講義をとおして工学技術者倫理を学ぶ。また、専門基礎および専門科目の『ユニットプログラム』科目群におけるグループ実験をとおして電気電子情報工学分野の共同作業での役割と期待される行動について学ぶ。
【学修成果の評価方法】
共通基盤教育では試験、演習とプレゼンテーションにより評価して、『ユニットプログラム』ではグループ作業、プレゼンテーション、討論・質疑応答などをルーブリックを用いて評価する。
- 基礎学力
- 専門基礎導入科目群の講義、演習をとおして、電気電子情報工学の基礎を学ぶ上で必要な数学と物理学を修得する。また、専門基礎科目の『電気回路』、『電気磁気学』、『電子回路』科目群で電気電子情報工学の基礎を修得する。
- 共通基盤教育の『数理情報系』、『人文社会系』、『健康・スポーツ系』科目群の講義、演習、実習をとおして、自然、社会、多様な文化、グローバル化する社会に関する基礎知識を修得する。
【学修成果の評価方法】
共通基盤教育科目、専門基礎導入科目、専門基礎科目の試験、小テスト、レポート、演習にて評価する。
求める人材像
電気電子情報工学科では、本学の「アドミッション・ポリシー(入学者受入れの方針)」に該当する人材のうち、次に該当する人、または該当しようとする人を幅広く求めます。そのために総合型選抜、学校推薦型選抜、一般選抜(一般入試・共通テスト方式)により多様な人材を選抜します。
- ものづくり、マイコン、環境・クリーンエネルギー、情報通信技術、半導体・ナノテクノロジー・光エレクトロニクス等の電気電子情報分野に関する学びに明確な意欲を有している人。
- 学科のカリキュラムを学ぶために必要な、数学、理科、英語、国語(現代文)の基礎学力を有している人、または入学前教育と初年次教育を通じてこれらの基礎学力を修得しようとする意志を持った人。
選抜試験の趣旨と重視するポイント
電気電子情報工学科の求める人材像を満たす人材を選抜するため、「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」その他の要素を次のように評価します。
・総合型選抜
ものづくり、マイコン、環境・クリーンエネルギー、情報通信技術、半導体・ナノテクノロジー・光エレクトロニクス等の電気電子情報分野における何らかの活動実績がある人、または成果を得た経験を有する人、もしくは当該分野に関する強い探究意欲がある人について、調査書、志望理由書、その他の提出書類、実験・実習課題、レポート、面接、プレゼンテーションなどにより多面的に評価するため、複数の選考方式を実施します。なお、評価に際しては各要素を総合型選抜の各方式で定めた一定の割合で評価して選抜します。
・学校推薦型選抜
ものづくり、マイコン、環境・クリーンエネルギー、情報通信技術、半導体・ナノテクノロジー・光エレクトロニクス等の電気電子情報分野に関する探究意欲がある人について、調査書等、推薦書その他の提出書類、面接、適性検査で評価します。なお、評価に際しては各要素を学校推薦型選抜の各方式で定めた一定割合で評価して選抜します。
・一般選抜(一般入試・共通テスト方式)
ものづくり、マイコン、環境・クリーンエネルギー、情報通信技術、半導体・ナノテクノロジー・光エレクトロニクス等の電気電子情報分野に関する学びに意欲がある人について、学力検査で評価して選抜します。