医療的ケア児と家族のための「停電対策ガイド」を発行 ―災害時の電源確保と日頃の備えを分かりやすく―
神奈川工科大学の地域連携・貢献センターは、健康医療科学部 臨床工学科 山家敏彦特命教授(※)の監修のもと、在宅生活を送る医療的ケア児(者)とその家族を対象に、災害時の停電に備えるための冊子「医療的ケア児と家族のための停電対策ガイド」を発行しました。
人工呼吸器、酸素濃縮器、吸引器、加温加湿器などの医療機器を在宅で使用する家庭にとって、電気の供給は生命維持の要です。本ガイドは、停電時の備えに必要な基礎知識を、日常生活に即したストーリー形式でわかりやすくまとめたものです。医療的ケア児を主人公とし、全ページにイラストを入れながら、「電気の基本のキ」を紹介し、電気や給電に関する知識を整理しました。また、医療的ケア児(者)とその家族に限らず、避難所運営や地域の防災を考える方にとっても、備えを見直すきっかけとなる内容です。

本学では、当事者本人、その家族、支援者、医療・福祉・看護などの専門職が、必要な電気の知識と給電に関するスキルを学べる仕組みづくりに取り組んできました。2025年12月4日には、「神奈川県域における災害時の要配慮者に関わる支援対策についての意見交換会」を開催し、県内の産学官民の代表者が、災害時の給電対策の重要性を共有しました。さらに、医療的ケア児をもつ家族へのヒアリングを重ね、その声を反映しながらガイドを制作しました。

【写真】2025年12月4日に開催した意見交換会の様子
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本学は今後、個別のワークショップ開催などを通じて、医療的ケア児と家族の停電対策・災害時給電対策の定着を図る方針です。また、蓄電池や発電機をすべての家庭が十分に備えることには限界もあることから、地域で支え合う仕組みづくりも視野に入れ、安心・安全な共生社会の実現に向けた取り組みを進めていきます。
関連資料
※本PDFは自由に閲覧・リンク共有いただけます。内容の転載、加工、再配布、画像・イラストの二次利用はご遠慮ください。
概要
| 名称 | 医療的ケア児と家族のための停電対策ガイド |
|---|---|
| 発行 | 神奈川工科大学 2026年3月1日 |
| 編集 | 神奈川工科大学 地域連携・貢献センター、かながわ医療的ケア児支援センター県央圏域相談窓口 |
| ストーリー原案 | 半谷 尚子(医療的ケア児家族) |
| 協力 | 横浜重症心身障害児グループ連絡会ぱざぱねっと 渡邊 聡美 |
| 構成・制作 | デザインオフィスボールド 鈴木 太輔 |
| 監修 | 神奈川工科大学 地域連携災害ケア研究センター長 臨床工学科 特命教授 山家敏彦 |
本冊子は、公益財団法人フランスベッド・ホームケア財団の助成を受けて発行されました。
補足
地域連携災害ケア研究センターは、2026年4月1日付で地域共創研究センターへ名称変更しました。
注釈
※山家 敏彦 特命教授
健康医療科学部 臨床工学科 特命教授。
神奈川工科大学に事務局(本部)を置く日本災害時透析医療協働支援チーム(JHAT)代表。
旧・地域連携災害ケア研究センター長として、地域の災害ケア、避難所運営システム、医療的ケア児のための停電対策に関する講習会やシンポジウムなど、災害時に誰も取り残さない地域社会の構築に向けた活動に取り組んできた。2026年4月1日より地域共創研究センター災害ケア研究室長として、こうした活動を引き続き進めている。

関連リンク
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TEL:046-291-3218
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