情報ネットワーク・コミュニケーション学科の学生がコンピュータセキュリティシンポジウム2026(CSS2026)で学生論文賞および最優秀デモ&ポスター賞を受賞しました
2026年10月19日から23日にかけて開催された「コンピュータセキュリティシンポジウム2026(CSS2026)」において、情報ネットワーク・コミュニケーション学科の学生が研究成果を発表し、学生論文賞および最優秀デモ&ポスター賞を受賞しました。
学生論文賞を受賞したのは、情報ネットワーク・コミュニケーション学科3年生の栗原北斗さん(岡本剛研究室)と1年生の櫻井慶裕さんによる論文「LLMエージェントによる.NETマルウェアの難読化解除」です。
.NET Frameworkで開発されたマルウェアには、解析を妨げる目的で難読化が施されることがあります。本研究では、難読化手法ごとの解除スクリプトを大規模言語モデル(LLM)によって生成し、その後も残る難読化をLLMの推論によって解除する3段階のフレームワークを提案しました。9検体のマルウェアを用いた評価では、すべての検体から再コンパイル・再実行可能なC#コードの復元に成功し、攻撃手法や侵害の痕跡についても高い精度で抽出できることを確認しました。
また、栗原さんはCSS2025において最優秀デモンストレーション賞を受賞しており、本受賞により2年連続での受賞となりました。
さらに、情報ネットワーク・コミュニケーション学科1年生の櫻井慶裕さんと杉山量子さんは、「LLMによるJavaScriptの難読化解除」の研究発表により、最優秀デモ&ポスター賞を受賞しました。
JavaScriptには、不正な処理を隠すためにコードを意図的に複雑化する「難読化」が利用されることがあります。本研究では、LLMを活用して難読化解除スクリプトを生成し、解除と再難読化を繰り返すことで性能向上を図る手法を提案しました。評価の結果、既存手法を上回る精度を示し、高度に難読化されたコードにも対応できることを確認しました。
櫻井さんと杉山さんは研究室配属前の1年生ですが、課外で研究活動に取り組み、岡本剛教授の指導のもと研究成果をまとめました。入学から半年ほどで国内最大級のセキュリティ分野のシンポジウムにおいて最高位の賞を受賞したことは大変優れた成果であり、今後のさらなる活躍が期待されます。
表彰内容
学生論文賞
| 論文名 | LLMエージェントによる.NETマルウェアの難読化解除 |
|---|---|
| 受賞者 | 栗原 北斗さん、櫻井 慶裕さん、岡本 剛教授 |
最優秀デモ&ポスター賞
| 研究テーマ | LLMによるJavaScriptの難読化解除 |
|---|---|
| 受賞者 | 櫻井 慶裕さん、杉山 量子さん、岡本 剛教授 |

CSS2026で研究成果を発表する栗原北斗さん

発表ポスターの前に立つ櫻井慶裕さん(左)と杉山量子さん(右)











