100Gbps超で全国拠点を接続 8K-3D×立体音響×遠隔操作を検証【CKP/IPAさくら祭り実証実験2026レポート①】
神奈川工科大学 情報ネットワーク・コミュニケーション学科は2026年2月5日・6日、沖縄・神奈川・東京・大阪など複数拠点を100Gbps超の広帯域ネットワークで結び、8K-3D映像と立体音響の低遅延伝送やロボット遠隔操作などを検証しました(※1)。離れた場所同士でも"まるで同じ空間にいるように"感じられる通信を目指し、実験の一部は大阪会場で一般公開。一般見学者約100名が高精細8K-3D映像と立体音響を体験しました。

本記事のポイント
・100Gbps超のネットワークで国内の複数拠点を接続し、8K-3D映像・立体音響の低遅延伝送を検証
・ネットワーク内に分散配置されたリソース連携により、8K映像編集など応用的な検証にも挑戦
・大阪会場で一般公開を実施し、一般見学者約100名が体験
"遅延"の少ない通信へ 全国の拠点を100Gbps超で接続
本実証実験では、沖縄(宜野座)・神奈川工科大学・SINET6 相模原データセンター(DC)・東京(秋葉原UDX)・大阪(グランフロント大阪)などを100Gbps超の広帯域ネットワークで接続しました。離れた場所同士でも、大容量の8K-3D映像や多チャンネル音声を、できるだけ遅延(遅れ)を抑えてやり取りできるかを検証しました。

図1:グランフロント大阪(The Lab.)アクティブスタジオでの一般公開
3つの実証実験テーマ:高精細3D・立体音響・遠隔操作
今回は、大きく3つの実証実験を行いました。
1)8K-3D映像×立体音響の低遅延伝送
高精細な3D映像と多チャンネル音声を同時に伝送し、臨場感を保ったまま届けられること(映像と音がズレにくいこと)を確認しました。
2)遠隔操作(ロボット等)
離れた場所からロボットを操作し、映像・音声のやり取りを含めた遠隔操作の成立性と、遅延が操作性に与える影響を評価しました。
3)分散リソース連携(ネットワーク内処理)
分散配置されたリソースを連携させ、8K映像の編集などの処理を行えることを検証しました。
これらの検証を通じて、複数拠点を結んだ環境でも、8K-3D映像と立体音響の体験提供や遠隔操作を実施できることを示しました。

図2:大阪スタジオの8K-3Dプロジェクター/多チャンネルスピーカー配置(参加者は3Dメガネ着用)

図3:沖縄でのドローン映像(8K-3D視聴の様子)
大阪会場で一般公開 8K-3D映像と立体音響を体感
一般公開が行われたグランフロント大阪では、一般の見学者約100名が来場しました。参加者は3Dメガネを着用し、沖縄から中継された三線の演奏やドローン飛行の様子を、8K-3D映像と立体音響で体験。音が前後左右に広がる臨場感や、近づいてくるドローンが立体的に迫る高精細映像を通じて、遠隔地間でも"その場にいるように感じる"体験価値を確認しました。
応用の可能性:遠隔地の「見る・聞く・動かす」を一体に
8K-3D映像と立体音響の低遅延伝送に加え、遠隔操作やネットワーク内処理を組み合わせることで、遠隔地の状況をよりリアルに把握し、離れた場所から作業を支援する将来像が見えてきます。今後は、遠隔支援(医療・介護)、防災、遠隔イベント/エンターテインメントなど、さまざまな分野への応用が期待されます。

図4:神奈川工科大学での河津桜8K撮影の様子
【学生の活躍は後日公開予定の「CKP/IPAさくら祭り実証実験2026レポート②」にて詳しく紹介します。】
注釈
※1:本実証実験は、JST(科学技術振興機構)の研究プロジェクト「CRONOS」採択課題「広帯域インラインコンピューティングの実現」(委託研究:JPMJCS24N9)の一環として実施。国立情報学研究所(NII)、琉球大学、ミハル通信株式会社等が参画し、CKP(サイバー関西プロジェクト)、IPA(情報処理推進機構)の協力のもと連携して進めました。
関連リンク
▼本件に関する問い合わせ先
研究推進機構 広報担当
E-mail:ken-koho@ccml.kanagawa-it.ac.jp











