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人にやさしい未来をつくる ― 認知行動科学による人間中心設計の実践(先端工学研究センター 認知行動科学研究室/情報システム学科 教授 高尾 秀伸)

研究の背景と目的

近年、AI(人工知能)の急速な進歩に象徴される社会のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速しています。こうした現代社会における製品やメディアシステムの開発においては、超高齢社会を含むユニバーサル社会の多様なニーズに応えることが強く求められています。

そのためには、ユーザーである人間の生理機能や脳における認知機能など、人間特性を踏まえた設計が重要となります。これを体系的に実現するアプローチが、国際標準規格「ISO 9241-210」で定義される人間中心設計(HCD: Human-Centered Design)です。HCDでは、「ユーザビリティ」を含む利用時品質の向上が求められます。利用時品質とは、製品やサービスがユーザーのニーズを満たし、目標を達成する能力を評価する概念です。

当研究室では、平成21年度の文部科学省「私立学校施設整備費補助金」により整備された感覚・認知行動測定システムを中核とし、システムのユーザビリティ評価や、先端技術の人体への影響を科学的に解明する研究を進めています。これにより、人に優しい"ものづくり"を支える人間中心設計の実現を目指しています。

先端工学研究センター 認知行動科学研究室/情報システム学科 教授 高尾 秀伸

主な設備紹介

感覚・認知行動測定装置

本研究室では、高精度な人間行動の測定と分析を行うため、以下のような高度な実験設備を整えています。

・測定エリア

外部の騒音や電波を遮断する防音・電波シールド構造の中で、温度・湿度・照度を一定に保つことができます。ここでは、fNIRS(近赤外分光脳機能計測装置、島津製作所 FOIRE-3000)により、脳表面の血中酸素濃度をリアルタイムで測定し、脳の活性状態を観察できます。また、100インチ大型スクリーンや4台のデジタルハイビジョンビデオカメラを備え、多様な実験環境の再現が可能です。

測定エリア

fNIRS測定風景

・観察エリア

測定エリアに隣接しており、マジックミラー越しに被験者を観察できる構造です。ノンリニアビデオシステムにより、複数角度からの映像記録・編集が可能で、客観的な行動分析に対応しています。

観察エリア

fNIRS測定画

図 研究の一例:ドライビングシミュレータを用いた次世代AIドライビングエージェントの研究風景

本研究室では、認知行動科学の知見を活用し、次世代AIドライビングエージェントの開発や、ユーザーの脳活動に基づくシステム評価など、多様な応用研究を展開しています。

関連リンク

人間工学研究室 | 研究室ナビ | 研究 | 神奈川工科大学

▼関連するSDGs

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