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バイオアッセイ法を用いる環境評価(応用化学科/環境科学技術研究所 教授 高村 岳樹)

応用化学科 /環境科学技術研究所 高村 岳樹 教授

化合物の「遺伝子に傷をつける力」を測定して、環境を評価します。

環境中には様々な化合物が存在しており、それらすべてを分析することは極めて困難です。そのため、それぞれの化合物の濃度を測定するのではなく、化合物が有している生理活性能を測定することで、どのような化合物が存在しているのかを推定することが出来ます。すなわち生物や生態に影響を与える程度はどの程度あるのか?といった生物に対する反応を測定する事により、生態に対する悪影響を判定することが可能です。こうした生態、生物に対する影響はバイオアッセイと呼び、例えば河川水の濃縮液に対して、遺伝子に対する影響を調べることが可能です。

遺伝子の影響を調べる試験は様々にありますが、サルモネラ菌を用いるUMU testという簡便な方法で、その強度を測定することが出来ます。UMU testはサルモネラ菌を用いる短期の遺伝毒性試験であり、サルモネラ菌の遺伝子に傷がつくと、サルモネラ菌内の生物応答により、発色試薬を発色させることができます。発色試薬の強度によって、河川水に遺伝子に傷がつくような化合物が存在している事がわかるのです。実際の河川水の濃縮液にこの試験を適応させると、いくつかの河川水で、活性があることがわかってきました。現時点では、どのような化合物が存在しているかがわかりませんが、様々な方法を用いて化合物を特定していきます。さながら犯人探しをする警察官のように、いろいろな情報を集めて化合物を決定します。根気のいる作業ですが、環境中から新しい化合物が発見されることもあります。

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▼本件に関する問い合わせ先

研究推進機構 広報担当

E-mailken-koho@ccml.kanagawa-it.ac.jp

 

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