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電動車いす利用者の心理的反応評価(ロボット・メカトロニクス学科/健康福祉支援開発センター 教授 高橋良彦)

ロボット・メカトロニクス学科/健康福祉支援開発センター 高橋良彦教授

超高齢化社会では、電動車いすも重要となる。しかしながら、スーパー等の人混みを移動すると接触の危険性から、心理的に負担となる場合がある。本研究では、電動車いす利用者の心理的な反応を調査する。

超高齢化社会では、高齢者がなるべく他の人に頼らずに自立した生活を送ることが望まれる。たとえば、病院への通院やスーパーマーケットでのお買い物は、一人で行って用事を済ませられることが望まれる。高齢者は足腰が弱ってくると、電動車いす等の移動体を利用することになる。電動車いすは便利な乗り物ではあるが、人込みで操作すると、他の人への接触が心配となり、利用者は心理的に不安となる場合がある。

そこで、本研究では、他の人が電動車いすの周囲を移動した際の電動車いす利用者の心理的な反応を調査することを目的としている。計測器には皮膚電位計(GSRセンサー)を使用する。GSRセンサーは、人間の皮膚の発汗作用で引き起こされる皮膚電位の変化を計測するセンサーである。たとえば、平静状態では電圧が変化しないが、驚いたりすると電圧が変化する。計測は、写真1のように被験者の皮膚に電極を接触させて行う。

人間は色々な環境変化で心理的な反応を示すが、今回は、視野情報のみの変化を与えて実験を行った。具体的には、室内かつ静粛な環境において、電動車いすの周囲を他の人が移動した。写真2に示すように、電動車いすの直前を横切ると、被験者が驚くことが定量的に観察された。また、電動車いすの横から現れて、前を横切らずに前方から後方へと横を移動すると、前を横切るよりも反応が小さいことが観察された。今後、種々の条件の実験を行い、被用者の心理的な反応を明らかにする。

将来的には、電動車いすに、アラーム装置の設置、移動速度の調整装置の設置等を行い、利用者の心理的な負担の軽減を行う。

写真1 皮膚電位計と電極の様子

写真2 測定の様子

ロボット・メカトロニクス学科 人間支援システム研究室(高橋良彦教授)紹介ページ
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