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ECHONET Lite機器を利用した生活者行動推定技術の提案(スマートハウス研究センター 所長 一色 正男)

一般家庭にあるECHONET Lite※1機器から動作状態や消費電力などの機器情報を取得するシステムを構築して、集めた機器情報から生活者の行動を推定する研究を行っています。

スマートハウス研究センター 所長 一色 正男教授

1.本研究の背景と狙い

近年の日本では、一般家庭でECHONET Lite(ISO/IEC14543-4-3)規格を使用したIoT※2機器(以下ECHONET Lite機器)の数が増えており、家の中でどの機器が使われているのか(動作状態)や各機器どの位のエネルギーを使ったのか(消費電力)などの機器情報を表示することで、家の中で各機器がどのような状態なのか、家の中で生活者がどのような状況なのかを知るために活用されています。

本研究では、より具体的に機器情報から家の中での生活者どのような状況なのかを知るために、機器情報を集めるためのシステム作りと集めた機器情報から生活者の行動を推定するために、各部屋にどれくらいの割合で滞在していたのか(滞在率)を推定しました。
※1 ECHONET Lite:異なる企業が提供するIoT家電、住宅設備、創エネ・蓄エネ設備での情報のやり取りを可能にするための"共通のことば"。インターネットを通じて様々なメーカーのIoT家電、住宅設備、創エネ・蓄エネ設備を制御するには、同じインターフェース(共通のことば)が搭載されている必要があります。その役割を果たす通信規格がECHONET Liteです。ECHONET LiteはISO/IEO14543-4-3およびIEC62394として国際標準規格に認定されています。

※2 IoT:モノ(物)のインターネット。家電製品も含め様々な機器をネットワーク化すこと。例えばエアコンだと、本来空間の空質をコントロールする機能をもっているが、エアコンが取得している外気温や室内温度の情報と、外部の天気情報を利用して最適な制御をするなどが挙げられる。このようにインターネットで様々なモノが繋がることで新しい価値を生み出すことが検討されています。

2.機器情報を集めるためのシステム作り

機器情報を集めるためのシステム作りにはNode-REDを使用しました。図1が実際にNode-REDで作成したプログラムです。Node-REDでは、機器との接続、データの保存などの役割を担っています。機器との接続には国際標準規格であるECHONET Liteを使用し、機器情報を集めています。

3.各部屋の滞在率の推定

一般家庭に機器情報を集めるシステムを導入し、集めた機器情報から家の中で生活者が各部屋にどれくらいの割合で滞在していたか(各部屋の滞在率)を表すために行動軌跡図を作製しました。図2が実際に作製した生活者の行動軌跡図です。

行動軌跡図では、キッチン-ダイニング、リビング、脱衣所の3部屋にある各IoT(ECHONET Lite)機器(電子レンジや洗濯機、テレビなど)の機器情報から、1日の中で各部屋にどれくらいの割合で滞在していたのか、各部屋の中にあるIoT(ECHONET Lite)機器がどれくらいの割合で使われていたのかを表しています。

また、IoT(ECHONET Lite)機器が置かれていない場所(寝室や外出時など)に関しては、未確定行動として分類し表しています。

HEMS認証支援センター(神奈川工科大学工学教育研究推進機構スマートハウス研究センター)
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