ロボット技術とAIでトイレ掃除が変わる!神奈川工科大学が挑む未来のロボット開発(先端工学研究センター 工学・環境・エネルギー研究室/機械工学科 小宮聖司 准教授)
清掃業界の深刻な人手不足を、最新のAIと「見えない汚れ」を映し出す技術で解決! 神奈川工科大学が挑む、未来のトイレ掃除ロボット開発プロジェクトをご紹介します。私たちの生活を支えるトイレが、もっと清潔で快適になります。

機械工学科
小宮聖司 准教授
「3K」の壁を打ち破れ! 清掃業界を救う救世主ロボット
現在、ビル清掃の現場では高齢化が進み、働く人が激減しています。特にトイレ清掃は「きつい・汚い・敬遠される」という3Kイメージが根強く、慢性的な人手不足に悩まされています。従来の掃除マシンは、汚れていない場所まで一律に洗うため、時間と水が無駄になるという弱点がありました。そこで私たちは、AIが自分で考えて「汚れている場所だけをピンポイントで掃除する」賢いロボットを開発しています。これにより、節水・省資源化と清掃効率向上を同時に実現します。
「見えない汚れ」を暴き出す! ブラックライトとAIの活用
このロボットの最大の特徴は、独自の「汚れ検出技術」です。肉眼では見えない尿汚れも、ブラックライト(紫外線)を当てると蛍光します。これは尿に含まれる成分(リボフラビン)が光に反応するためです。AIはこの「見えない汚れ」の情報を分析して、汚れの種類や程度に合わせた最適な水の量、洗剤の種類や掃除方法を自分で判断します。その結果、水などの資源使用量を大幅に抑えることを目標にしています。さらには掃除完了後、奇麗さの度合いで点数化することも可能にする技術です。(情報学部情報メディア学科 西村広光教授にご協力をいただいています。)

汚れ検出技術(特許出願済み)
清掃の難作業に挑む 二本の腕と特殊な移動機構
ロボットには、人間と同じように動く2本の腕の搭載を計画しています。清掃員が最も苦労する「低い位置にある目皿(排水口のふた)」を自分で取り外して洗い、元に戻すという高度な作業も自動化します。また、特殊な車輪を用いて、狭いトイレ内でも真横にスイスイ移動することが可能です。
2028年には実用化へ! 大学発の技術で世界をアップデート
私たちは、2028年までにこのロボットを大学内のトイレで実際に稼働させ、その成果をもとに技術を社会へ広めていく計画です。将来は駅や空港、ホテル、スタジアムなど、多くの人が利用する公共施設での活用を目指しています。神奈川工科大学の技術が、世界の「清潔」の常識を塗り替える日はすぐそこまで来ています。

リサーチデーでの展示について
2026年11月18日(水)に開催する「大学と地域の共創デー2026」内の「第4回リサーチデー」にて、現在開発中のトイレ清掃ロボットを展示・実演する予定です。 詳しくは、下記のイベントページをご覧ください。
▼本件に関する問い合わせ先
研究推進機構 研究広報部門
E-mail:ken-koho@mlst.kanagawa-it.ac.jp
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