名車ベントレーがKAITに登場 ― マイルスアヘッド横倉氏による特別講義と実車展示を実施
2025年10月27日(月)、神奈川工科大学において、自動車開発プロジェクトの特別講義プログラムの一環として、合同会社マイルスアヘッド 代表社員 横倉典 氏をお迎えし、英国の名車ベントレーに関する講演と実車展示を行いました。
当日は、ベントレードライバーズクラブ(BDC)日本支部の皆様のご協力のもと、1928年のル・マン24時間レースで優勝したベントレー4.5リッター、通称「オールド・マザー・ガン」がキャンパスに登場しました。さらに、同クラブの関奉文 様による車両展示も行われ、2台のベントレーが並ぶ光景に、多くの学生や教職員が足を止め、その迫力と歴史的価値に見入っていました。
この特別講義と展示は、「100年に1度と言われる自動車変革期に、100年前のもっとも優れたクルマの姿を、多くのクルマ好きの人々に気軽に見てもらいたい」という、涌井清春・涌井ミュージアム館長の思いを背景として実施されたものです。
講義では、ベントレー創業以来の理念である「速い車、よい車、クラス最高の車(A fast car、 a good car、 the best in its class)」が紹介されました。また、ベントレードライバーズクラブの方々が、歴史的価値のある車を次世代に引き継ぐことを使命として、情熱をもって保存・整備活動に取り組んでいることも紹介されました。
学生たちは、こうした取り組みを通して、自動車を単なる移動手段ではなく、文化と技術の融合体として捉える視点を学び取りました。
展示には、自動車システム開発工学科および機械工学科学部生、さらに機械システム工学専攻の大学院生らが参加し、実際に車両を間近に観察しながら、エンジン構造、シャシー設計、素材の仕上げなどを詳しく見学しました。学生たちは「教科書では学べないリアルな技術の息づかいを感じた」と語り、歴史的名車に込められた設計思想に強い関心を示していました。
本学では、このような産業界・愛好家の皆様との連携を通じて、実社会と結びついた実践的教育を今後も推進してまいります。
(写真撮影:ベントレードライバーズクラブ 高階桜子 様)















