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神奈川県学生柔道秋季大会 女子団体の部で初優勝!
学業と両立させながら柔道に打ち込んでいます

2024年6月の「第65回全日本理工科学生柔道 個人戦女子の部」では準優勝を、10月には「第79回神奈川県学生柔道秋季大会 女子団体(3人制)の部」で、初優勝を果たした柔道部の女子部員たち。学業と両立させながら柔道に打ち込む、KA・Mさん(情報学部 情報メディア学科 3年)とKU・M さん(健康医療学部 管理栄養学科 2年)に、普段の練習や学業との両立などについてお聞きしました。

柔道部に入部した理由を教えてください。

KA・M さん

大学でも運動部には入ろうと思っていました。高校ではバドミントンをやっていたので、バドミントン部も見に行ったのですが、それよりも先輩が1人で名前を守っていた柔道部に、自分が入部して練習を再開させたいと思いました。3年ぶりの柔道だったので、入部した頃はケガをしないように緊張していました。

KU・M さん

高校時代は柔道部に所属していました。大学でも何か運動を続けたいと思っていたところ、柔道部があったので入部しました。高校時代に比べて人数も練習時間も少ない分、教えていただいたことを復習するように練習したり、何が足りなかったのかを、みんなで研究するスタイルが理工系大学らしいと思いました。

柔道部は普段はどのような練習をしていますか?

KA・M さん

KU・M さん

授業が終わってから週3回、柔道歴の長い山崎洋一先生(工学部 電気電子情報工学科 教授)にご指導いただきながら練習しています。
練習内容は、日によって異なりますが、最初に準備運動をしてから、打ち込み、寝技の乱取り、立ち技の乱取りの順番で練習しています。乱取りが終わると、自分たちの技術的な部分の改善をするために、何が足りなかったか、どうすればいいかを山崎先生に教えてもらったり、乱取りの相手だった人に技の効き具合などを聞いたりします。そして、腕立て伏せやバトルロープを使ったトレーニングなどをして終わります。練習ではなによりケガをしないように気をつけています。

昨年度に参加した試合の感想をお願いします。

2024年6月 第65回全日本理工科学生柔道 個人戦女子の部 準優勝(KA・Mさん)
2024年10月 神奈川学生柔道秋季大会女子団体 優勝 (KA・Mさん、KU・Mさん)

KA・M さん

6月の大会は、せっかく柔道をやっているのだから大会に出てみようと「記念出場」みたいな感じで参加しました。だから、準優勝できたときは正直にうれしかったです。それと同時に体力面や組み際で自分のペースに持っていけないなどの弱点がわかりました。頭ではイメージできていても、動きはまだまだできてないないという感じです。これらは次に向けての課題になりました。

Profile

情報学部 情報メディア学科3年

KA・Mさん

プログラミングを学びたくて、父の勧めで情報メディア学科に進学しました。現在は3DCGに関心があります。柔道をはじめたのは中学時代で、高校時代は離れていましたが、大学入学をきっかけに柔道部に入部しました。趣味は音楽を聞きながら絵を描くことです。

KU・M さん

6月の大会は大学での初めての試合ということで、とても緊張していました。理工系は女子が少なく体重別に分かれていなかったことに驚きましたが、普段は当たることがない選手との試合を経験できました。10月の大会では個人戦は一回戦で負けてしまい、自分の手数の少なさを実感しましたが、今までの練習成果として「団体優勝」という結果が残せたことをうれしく思っています。

Profile

健康医療学部 管理栄養学科2年

KU・Mさん

栄養教諭の免許が取得できると知って、管理栄養学科に進学しました。中学・高校では柔道部に所属。大学生になっても運動は続けたいと思い、柔道部に入部しました。最近はハンバーグを食べることにハマっていて、さまざまなお店に食べに行っています。

今後の目標について教えてください。

KA・M さん

自分のペースで楽しく続けることが目標です。柔道をはじめてから8年になるので、段位も取っていきたいです。昨年、2段が取れたときには達成感がありました。入部した頃は少人数で良かったと思っていましたが、やはり部員は多い方が楽しいので、少しずつでも増えたらいいなと思っています。

KU・M さん

入学してからの1年間、勉強と部活がうまく両立できている現状が「すごくいいな!」と思っています。自分自身の成長につながるように、一回一回の練習に一生懸命取り組んで、その結果が試合で形として残るとうれしいです。

勉強と部活動の両立はどのようにしていますか?

KA・M さん

課題が残っていると練習に集中できないので、とにかく早く終わらせるようにしています。授業中に終わらせられる課題は授業中にやったり、帰宅後すぐに終わらせたりしています。

KU・M さん

自分の最適なコンディションで勉強するように意識していて、頭が冴えている朝に課題やレポートをやっています。朝は「きのうは寝てしまったから」という気持ちもあるので、自分を追い込める感覚もあります。

Message

柔道部 監督 電気電子情報工学科
山崎 洋一 教授

柔道部は、女子2名・男子5名で元気に活動しています。キャプテンのKA・Mさんはチームをしっかり引っ張ってくれていて、頼れるリーダーです。

KA・MさんとKU・Mさんは学年も階級も違いますが、ともに練習熱心で、日々切磋琢磨しています。自分たちで考えたハードなトレーニングメニューにも、つらそうな中に笑顔を見せながら取り組んでいて、「柔道が好き!」という気持ちが伝わってきます。そのがんばりが、KA・Mさんの全日本理工科大会での個人2位や、二人で出場した県秋季大会の団体戦での初優勝という結果につながったのだと思います。

理系の実習や課題と両立しながら、厳しい稽古を続けていくのは本当に大変なこと。でも、これからも「柔道が好き」という気持ちを大切に、がんばってほしいです!

柔道部 部長
鈴木 隆 理事

日頃の稽古は監督の山崎先生に指導をお願いしています。2人とも柔道が大好きですね。感心しています。私は部長(顧問)として選手登録、大会出場手続き等の業務と、部員の学業面や生活状況等の様子を見て、必要に応じてサポートしています。KA・Mさん、KU・Mさんは成績も優秀で心配する事はまったくありません。まさに「文武両道」を実践しています。

2人は学部学科学年も違いますが、2人とも学内の女子シェアハウス(KAIT ERIM)で生活しています。生活の拠点がキャンパス内なので。通学時間はゼロ時間。学業、柔道、そして大学近隣でのアルバイトと、1日の時間を有効に使って、大変有意義な学生生活を送っているようです。これからも生活スタイルを続けて学業に、柔道に頑張って欲しいですね。

また、女子団体戦(3人制)にフルメンバーでチャレンジできるように、なんとかもう1人、女子選手に入部して欲しいと願っています。初心者大歓迎です。もちろん男子学生の入部も大歓迎です。

大学生活はいかがですか?

KA・M さん

情報メディア学科で勉強する中で、3DCGに興味を持つようになりました。自分が作ったキャラクターをゲームの中で動かしてみたくて、そのための勉強に力をいれたいと思っています。大学生活の良さは「自由」でしょうか。大学には空きコマ*の時間があって、私にとっては自分で考えて好きに使える、「自由」で楽しい時間です。
*空きコマ:授業と授業の間にできる空いている時間、または授業の予定がない時間帯

KU・M さん

管理栄養士に加えて、栄養教諭の免許が取れることが神奈川工科大に進学した一番の理由です。管理栄養学科の専門科目の授業では、先生方の熱量の高さを感じます。また、自分の体験談を通して興味を広げてくれる授業をしてくださる先生もいて、楽しく勉強ができています。

お二人とも女子シェアハウス 「KAIT ERIM(カイトエリム)」に入寮されていますが、住み心地はいかがですか?

KA・M さん

一番良かったのは、朝晩、温かなおいしいご飯を出してもらえることです。またシェアハウスは大学のキャンパス内にあるので、急に本が借りたくなったときはすぐに附属図書館に行けるし、体を動かしたくなったときにはすぐにKAITアリーナ内にあるトレーニングルームに行けます。

KU・M さん

キャンパス内にあり、過ごしやすくて満足しています。KAIT ERIMは8つのユニットに分かれています(1ユニットは6名で編成)。同じユニットの中には3、4年生の先輩もいて、優しく接してもらったときに、KAIT ERIMで良かったなと感じます。

最後に、大学進学を考えている高校生にアドバイスやメッセージをお願いします。

KA・M さん

大学生になると自由な時間が増える分、資格試験など自分でやらなくてはいけない勉強もあるので、どのように時間を使うかが大事になってきます。私は空き時間の使い方で苦労したので、ぜひ、高校時代から時間の有効な使い方を身につけておいてください。

KU・M さん

「何か得るものを探しに行くぞ!」みたいな気持ちで進学すると、充実した大学生活が送れるのではないかと思っています。大学で学びたいことや得たいものが決まっている方も、これから探す方も、ぜひ有意義な大学生活に向けてがんばってください。