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工学部 臨床工学科

概要

今日の高度な医療機器を適切に運用、操作するためには、医療に関する専門知識や技術のみならず、工学的専門知識や思考法をしっかりと身につけていることが強く求められています。臨床工学科では、確かな技術を医療で活用できる臨床工学技士の養成をめざします。
2015年4月に設置した学科です。

教育


動画で紹介「生体計測機器学実習」

養成する人材像

  1. チーム医療
    臨床工学に関する専門的知識と実践的技術を有し、医療機器の安全性確保と有効性維持に貢献するとともに、チーム医療の中で臨床工学技士の役割を果たしていくことができる人材を養成します。
  2. 技術の体得
    臨床工学技士として必要となる幅広い視野や人間性を養うとともに、医学的及び工学的な知識と技術を体得し、医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行うことができる能力を習得します。
  3. コミュニケーション能力
    患者中心のコミュニケーションを含めたアプローチを行うことができる能力を習得します。
  4. 研究開発
    医療機器関係を扱う技術者として必要となる工学や医学の基本的な知識と高度化する医療技術や医療機器に関する専門知識と技術を身につけ、医療機器を研究開発するための基礎的素養を養成します。
  5. 医療機関で活躍
    卒業後、病院や診療所などの医療機関において、血液浄化装置、人工心肺装置、人工呼吸器などの生命維持管理装置の操作及び医療機器の管理業務などに携わる、あるいは、医療機器の開発や製造に関わる業務に携わる人材を養成します。

ピックアップ科目

基礎医学実習

人体構造模型などを使って、体内の様々な器官がどのような配置になっているのか、立体的な位置関係を学びます。また、手洗いやマスクの着け方、血圧計や聴診器の扱い方、心電図測定や病理標本の観察など、臨床で必要となる最も基本的な知識と技術を身につけます。さらに腎臓や心臓など、動物の臓器を利用した解剖も実施。「解剖学」や「生理学」などの講義で学習した知識の確認に加え、リアルな構造や感触を体感します。
<この授業がめざすこと>
この授業で学ぶことはは、いわば「基本中の基本」です。学習内容には「感染対策」も含まれ、患者だけではなく、自分自身や他の医療スタッフの危険を防ぐ技術も学びます。良質な医療を提供するには、まず自らの安全から。医療人をめざす学生にとって、最も重要なことを学ぶ実習です。


医用工学概論(1年次前期)

医用工学は、電気電子工学、機械工学、情報工学など広範な工学の分野と医学・生物学の境界領域の学問です。医用工学の目指すところおよびその歴史、物理・化学・数学・工学の基礎、工学的なアプローチの生物・医学への応用について学習。さらに、現在の医療で使用される計測・診断・機器の概要などを学ぶことにより、医用工学の全体像を体系的に把握し、その中での臨床工学の位置づけを理解します。

情報処理工学(1年次後期)

コンピュータの基本構成と動作原理、オペーレーティングシステム、プログラミング言語、ユーザインターフェース、データ処理アルゴリズム、データベース、データ通信とネットワーク、コンピュータによる計測・制御の考え方と方法、コンピュータが構成要素となっている医療・治療機器事例や計測システム、医療情報システム事例、医療現場でのセキュリティ対策など情報技術の基礎を学びます。

生体機能代行装置学(2年次前期)

臓器の機能が失われた状態(臓器不全)により生命の維持が困難な患者に対する生体の機能代行は、生命維持管理装置と総称される装置によって行われています。具体的には、血液浄化装置、人工呼吸器、体外循環装置などがそれに該当します。この科目では各生命維持管理装置の原理、構造、特徴、操作法などの基礎的事項と臨床での評価法や分析法を学びます。

臨床人間工学(3年次前期)

人間工学を履修した上で、医療機器操作に関わる“人”や“環境”という臨床フィールドを想定し、原因分析や問題解決手法を学び、臨床での安全確保や医療機器インターフェース設計に寄与できる応用技術を学びます。他では学べない本学独自の科目です。
※本学教員には臨床工学技士の認定人間工学専門家がいます。

システム制御工学(3年次後期)

電子工学、機械工学、計測工学、情報処理工学を履修した上で、生命維持装置への展開を想定した対象を設定し、その構造や働きをモデル化する技術、対象の状態を正しく計測する技術、対象を取り巻く環境の変化を的確に判断しながら対象が正常に働くように制御する技術などを学びます。

卒業研究(4年次)

自主的かつ創造的に活動することにより、大学での勉強を総括するものです。臨床工学関連分野の調査・問題発見を自主的に行い、解決すべき研究テーマを設定します。テーマの現状分析を行い、担当教員の指導のもとに必要な文献検索・実験・測定・分析・評価など、一連の研究計画を策定、研究計画を随時見直しながら、測定・分析・評価・考察を行い、卒業論文として結果をまとめます。そして、最後に、発表会において口頭で発表します。

取得可能な資格

  • ・臨床工学技士(国家試験受験資格)
  • ・医療情報技師(※1)
  • ・第1種ME技術者(※2)
  • ・第2種ME技術者(※2)
  • ・福祉用具専門相談員
  1. 医療情報技師:日本医療情報学会が認定する資格です。医療情報技師とは、保健医療福祉専門職の一員として、医療の特質をふまえ、最適な情報処理技術にもとづき、医療情報を安全かつ有効に活用・提供することができる知識・技術および資質を有する者をいいます。
  2. 第1種ME技術者/第2種ME技術者:社団法人日本生体医工学会が認定する資格です。ME機器・システムの安全管理を中心とした医用生体工学に関する知識をもち、適切な指導のもとで、それを実際に医療に応用しうる資質を検定することを目的とします。第1種と第2種があり、第1種の受験資格は、第2種ME技術者実力検定試験合格者または臨床工学技士免許所有者となります。

国家試験合格のサポート

本学科では、全ての学生が臨床工学技士の国家資格取得を目指しますので、万全のサポートを用意しています。臨床工学技士国家試験受験のための要件を満たす科目において単位認定されれば、国家試験は概ね合格可能なレベルに到達できます。しかし合格を確実にするため、3年次および4年次の学生を対象に国家試験対策演習を実施しています。また、国家試験と同等内容で行う学内試験を実施し、早期の弱点発見につなげます。さらに全国統一模擬試験にも参加しています。

第1種・第2種ME技術実力検定試験合格のサポート

臨床工学技士取得後は、病院勤務の傍ら、各専門分野に応じて学会などの認定試験を受験し、専門認定を受けるのが一般的です。こうした認定試験のうち、「ME技術実力検定試験(日本生体医工学会)」は、学生でも受験が可能で、臨床工学技士を目指すほとんどの学生がチャレンジしています。3年次までに第2種ME技術実力検定試験、4年次には第1種ME技術実力検定試験の合格を目標に、受験サポート、フォローアップを行います。

就職

万全の就職サポート

本学では、学生の就職内定先に対する満足度が高く、その理由は、就職を希望する学生の面倒を最後の最後まで見る大学だからです。さらに臨床工学科においては、医療を志す学生に向けた進路研究、臨床実習や就職に向けた対策講座が用意されています。キャリア就職課スタッフや卒業研究指導教員、学科就職委員、キャリアアドバイザーが一丸となって学生の就職をサポートしていきます。

万全のサポートシステム

将来の進路

総合病院や大学病院等の医療機関や医療機器メーカー、医療機器を研究開発する研究機関など、医療技術の進歩とともに、今後、臨床工学科の就職先は、ますます活躍の場が拡大していきます。また、専門知識を深め、応用力を養うために、大学院への進学も視野に入れることができます。

  • ・総合病院や大学病院等の医療機関
  • ・医療機器メーカー
  • ・医療機器を研究開発する研究機関
  • ・大学院進学 など

臨床工学科関連施設紹介

「看護医療棟」には、臨床工学実習室を設置しています。このほか、別棟に、基礎工学実習室と基礎医学実習室を設置しています。

臨床工学実習室

臨床工学実習室には、人工呼吸器、人工心肺装置、除細動器のほか、様々な実習機器・器具を配置しています。

基礎工学実習室

基礎工学実習室には、オシロスコープ、ファンクションジェネレータ、磁気回路実習装置のほか、さまざまな実習機器・器具を配置しています。

基礎医学実習室

基礎医学実習室には、各種人体部位模型、解剖セット、人体測定器のほか、さまざまな実習機器・器具を配置しています。

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