医生命科学特別専攻
募集人員15名

生命科学を医学・薬学・工学と融合させ、人類の健康に役立てるための基本的な知識を持ち、さらに最新の医生命科学技術を学ぶことにより、地域社会はもとより、地球社会に貢献てき、国際的に活躍てきる研究者、技術者を養成することを目的とする。

●特別専攻担当教員

教授 飯田 泰広
(応用バイオ科学科)

【主な研究】
●抗アルツハイマーに関する研究
アルツハイマー病は認知症の一種で、現在、国内の患者数は100万人を超え、今後も増加の一途をたどると考えられています。しかし、現在有効な医薬品が存在しておらず、有用な薬剤の開発が急務となっています。飯田研究室では、アルツハイマー病の原因となるアミロイドタンパクを産生させるβ-セクレターゼをターゲットにし、その活性を評価する新しい方法の開発や、その酵素活性を阻害する物質を探索し、抗アルツハイマー薬へ応用することに取り組んでいます。
●がん細胞にアポトーシスを誘導するための研究
がんは、日本人の死因の1位であり、これまでに多くの薬剤が開発されてきました。飯田研究室では、がん細胞にのみアポトーシス(プログラムされた細胞死)を起こさせる、副作用の少ない抗がん剤を見出すことを目的とした研究を行っています。具体的には、サバイビンと言うがん細胞で特異的に発現しているタンパク質をターゲットに、その機能を抑制することでアポトーシスを誘導するための研究に取り組んでいます。
 

教授 小池 あゆみ
(応用バイオ科学科)

【主な研究】
●タンパク質の立体構造形成を助ける分子シャペロンの作用機構の研究
数千~10数万種類におよぶ細胞内のタンパク質は、それぞれ固有の立体構造を形成して機能します。細胞内でストレスなどにより変性したタンパク質は、正しい機能を行えなくなりますが、シャペロニンはその様な変性タンパク質の構造を再形成する機能を持つ、生命活動に必須のタンパク質です。シャペロニン自身は“かご”のような構造を持ち、ATPの加水分解を伴ってその空洞内に変性タンパク質を閉じ込めてフォールディングを助け、やがて放出します。そのため、 “(ATP加水分解による)時計仕掛けのゆりかご”と比喩されます。シャペロニンの細胞内での反応機構を研究することで、生物のストレス応答を解明することを目指しています。
●タンパク質性ナノカプセルを利用した医療応用技術の開発
シャペロニンは、水溶液中で安定かつ均一な立体構造をとり、直径約5nmの空洞に変性タンパク質を内包し、一定時間後に再生したタンパク質を放出するため、天然の開閉制御型ナノカプセルともいえます。シャペロニンナノカプセルに生理活性物質(Drug)を内包し、機能性ドラッグデリバリーシステム(DDS)素材として応用することも研究しています。

教授 髙村 岳樹
(応用化学科)

【主な研究】
●DNA損傷に起因した新規なバイオマーカーの検出
DNAの損傷はがんや遺伝子疾患などのさまざまな病気の原因となります。遺伝子の損傷によって生じる生体応答は様々にありますが、その応答を詳細に調べることで、例えば、血液や尿から「生じているDNAの傷」を測定することが可能になります。こうしたDNA損傷に起因するバイオマーカーを探索することを行っています。
●光によって制御されるナノマテリアルの合成
光を作用させることによって、がん細胞を死滅させます。その事が可能とするナノマテリアルを合成します。DNAへの作用が大きいほど、その影響は強いと考えられるため、DNAに結合できるナノマテリアル素材を提案し、その評価を行います。光照射で、がん細胞のみを標的とすることができます。