ICTスペシャリスト特別専攻
募集人員15名

情報技術が極めて多方面の応用分野を持つという特性を踏まえ、 自らが専門とする分野の高度な理解だけではなく、 他方面の専門家と協調しつつ問題解決ができるコミュニケーション能力、 深い教養と幅広い視野を身に付けた 創造性豊かな技術を育成する。2~ 3名程度毎に低学年時から研究室配属として、指導教員から密接な指導が受けられるようにする。

●特別専攻担当教員

准教授 八木 勲
(情報工学科)

【主な研究】
●エージェントシミュレーションによる金融市場の分析
金融市場で起こる様々な現象を、エージェントシミュレーションを用いて解明することを試みています。これまでに、空売り規制や分散投資規制といった規制制度が金融市場全体にどのような影響を与えるのかを、計算機上に仮想的な金融市場シミュレーションシステム(人工市場)を用いて検証しています。これらの研究の中には金融実務家と共同で行っているものもあり、そこで得られた知見は実務における意思決定の一助となっています。
●マルチエージェントシステムによる学級内いじめ対策の検討
近年スクールカーストが学級内いじめの要因になっているのではないかと言われています。これまでにさまざまな手法で学級内いじめ問題の調査が行われてきましたが、私はマルチエージェントシステムにて学級集団をモデル化し、スクールカーストが学級集団形成にどのような影響を与えるかを調査しています。そしてその過程でいじめの発生メカニズムを解明することを試みています。

教授 丸山 充
(情報ネットワーク・コミュニケーション学科)

【主な研究】
●エッジとクラウドの連携によるリアルタイム映像処理基盤の実現
ネットワークの高速化にともなって、テレビ映像の16倍の画素数を持った8K超高精細映像での放送がはじまり、様々な分野での応用が期待されています。そのためには大容量の映像素材データを安定して配信・処理することができるコンピューティング技術の開発が必要です。研究室では変動するネットワーク状況でも安定的かつリアルタイム性に優れたエッジとクラウドの連携技術の研究を進めています。また、学内の広域ネットワーク実験設備を活用して、国内外と100Gbpsの回線速度で検証実験を実施します。
●仮想ネットワーク対応高解像度トラヒック測定環境
さまざまなネットワーク構成を状況や要求に合わせて柔軟に設定できる仮想ネットワークが注目されています。仮想化は利便性をもたらしますが、障害発生時の対応が非常に難しいことが大きな課題です。研究室では、高精度ネットワーク測定装置を国内に分散配置して、複数装置が協調して広帯域ストリームデータの転送状況を細かく観測して、問題個所を特定し、安定的伝送をサポートする技術に取り組んでいます。

教授 坂内 祐一
(情報メディア学科)

【主な研究】
●バーチャルリアリティ技術
VRの応用は、エンターテインメントだけでなく医療、教育・訓練、アートの分野にまで広がっています。坂内研究室では、さまざまなVRシステムを構築するとともにシステムを自然に操作するためのヒューマンインタラクション技術についての研究を行っています。
●五感でリアリティを感じさせる技術
VRの出力は人間の感覚器を通し認識されますが、この感覚器とは五感(視覚、聴覚、触覚、嗅覚、味覚)のことです。これまでのVRは視覚・聴覚情報を扱うシステムがほとんどでしたが、触覚・嗅覚・味覚情報の研究も活発になっています。これら五感に刺激を与える機器を総称してディスプレイと呼びますが、坂内研究室では味覚・嗅覚刺激を提示するディスプレイの開発に取り組んでいます。将来的には,五感全てに対して出力を可能にしたVRシステムを構築し、より高いリアリティが体験できることを目標に研究を進めています。