次世代自動車開発特別専攻
募集人員8名

大学院進学を視野に入れ、次世代自動車の研究開発・設計に、即戦力として携わることができる能力を見につけ、自動車メーカーやそれを支える大手部品メーカーに就職できる技術者を養成する。ひいては、広く新しい知識集約型産業に従事することのできる人材を育成する。

●特別専攻担当教員

教授 脇田 敏裕
(自動車システム開発工学科)

【主な研究】
●次世代自動運転の研究
人間の運転以上に安全、円滑、高効率な自動運転の実現をめざしています。そのため、機械自らが運転方法を獲得・改善する強化学習型の自動運転、他の移動物体の行動予測や相互作用調停に基づく自動運転などを研究しています。技術を進める題材として、ラジコンカーを用いたロボカーレース、および、自律走行モビリティのキャンパス内走行を題材とします。
●モビリティリサーチキャンパスの構築
自ら考えて行動するモビリティたちが学内を動き回り、生活や学びを豊かで楽しい物にする、そんな未来への実験が「KAITモビリティリサーチキャンパス」です。通信技術や情報技術など高度なインフラを備えたキャンパスの中で、さまざまな役割を持ったモビリティたちが日々考え、行動します。学生や教職員はモビリティを使い、触れ合い、見守られると同時に、自ら新たなモビリティ作りに挑戦し、キャンパスで実験することができます。研究の一部は企業との連携で行い、成果を広く情報発信すると同時に社会実装を行うことで、自動運転技術による街や社会変革の先取りを目指します。

教授 山門 誠
(自動車システム開発工学科)

【主な研究】
●次世代自動車のアクティブ制御に関する研究
自動車は、ますますインテリジェント化が加速し、先進的自律性(外部からの情報に基づき自発的に、よけたり止まったりできる)を持った「インテリジェントな馬」となりつつあります。自動車に乗った人の感性・心と、自動車に関する物理法則(インテリジェントな馬の特性)を深く理解することにより、次世代の「人馬一体感」の創造を目指した研究を実施しています。もちろん、人馬一体が重要視されるスポーツカーの研究も積極的に進めています。
●ドライビングシミュレータによる運転しやすい車の研究、自動運転の研究
ヘキサポッド(6本アーム支持)、ターンテーブル、XYリニアレール、超高応答ステアリング反力アクチュエータを有した、大学としては最大規模の超高応答ドライビングシミュレータを用い、旋回時の車両応答、車体姿勢などを細かく変更し、光トポグラフィによる脳血流計測、モーションキャプチャによる乗員姿勢計測、フォースプレートによるシートフロアへの乗員圧力計測により、乗員にとって最適な車両運動を探求しています。

教授 クライソントロンナムチャイ
(自動車システム開発工学科)

【主な研究】
●電磁波ノイズ対策技術の研究
近年電気自動車(EV)や自動運転、コネクテッドカーなどの新しい技術が次々に導入され、機械的な部品に加えて、パワーエレクトロニクスや電子制御、センサ、情報通信機器などの電子機器が多く使われるようになり、車が大きく変わろうとしています。しかしこれら電子機器の動作によって多くの不要な電磁波が発生し、互いに干渉し合うことで誤動作を起こす原因にもなります。そこで本研究では電磁波の発生源を特定するための解析手法や、効果的に電磁波を遮蔽する技術などの開発に取り組み、車の電子化に貢献することを目指します。
●次世代EV充電技術の研究
電気の力で動く車は二酸化炭素(CO2)排出を抑制できるので地球温暖化対策の切り札として期待されています。これらの車にはバッテリーが搭載されており、充電するのに約8時間、急速充電でも約30分、さらに充電ケーブルを脱着したりする手間がかかります。そこで本研究では数分間で充電が完了する超急速充電技術や、ケーブルの脱着を不要にするワイヤレス充電技術の開発に取り組み、車のバッテリー充電のための諸課題の解決を目指します。