次世代自動車開発特別専攻

自動車は今、環境・安全対応、動力の電動化とそのための電子化・情報化と、大きく変わろうとしています。また、知識集約化された高度な技術を必要とする、総合的な次世代自動車の開発が求められています。こうした変化や開発に伴って、年間40兆円規模の自動車産業界は、製造業から知識集約型の知識産業への転換という、産業構造の変化を余儀なくされようとしています。このような状況を背景に、次世代自動車開発特別専攻は、高度で、知識集約された次世代自動車の研究開発や設計業務に携わることのできる新しいタイプの技術者を養成します。そのために、これまでの機械技術分野に限られた教育ではなく、電子・情報・制御などの新しい分野の諸学問に根ざして、幅広くかつ実践的な教育を行います。また、新しい自動車ばかりでなく、日本の新しい産業構造の核を担うことのできる人材の養成機関として、即戦力として活躍できる人材の輩出をめざします。

●特別専攻担当教員

教授 山門 誠
(自動車システム開発工学科)

●次世代自動車のアクティブ制御に関する研究
●ネットワークドライビングシミュレータによる交通事故分析と安全性能向上に関する研究

【ゼミの内容】
前期:
①自動車の基本的な構造と構成、動きに関する知識を獲得する(次世代自動車開発特別専攻生として自動車に対する感度を大幅に向上させる)。
②実車に触れ、実際の開発ストーリーに触れ、技術者としての自覚を持つ。
③入門用制御ハードウェアとソフトウェアを使えるようになる。
④KAIT工房にて自分でものを作るプロセスを理解する。

後期:
電子回路、通信、制御、プログラミングを統合的に理解し、実際に模型をセンサ信号から決定される制御指令に基づいて動かすことにより、自動車のインテリジェント化に関する以下のような各種工学を理解する。
①センサ技術+電子回路 ②計測技術 ③通信技術 ④モーター技術 ⑤車体 ⑥走行制御

教授 井上 秀雄
(自動車システム開発工学科)

●自動運転技術の研究・開発(自律運転知能の構築)
●人間・機械協調運転の研究(SCV:Shared Control Vehicle,シェアードコントロールビーグル)

【ゼミの内容】
①自動運転実験車(ZMP社コムスorトヨタPrius改造車)を使い、コースに沿って走る、停止位置で止まる、等の基本運転に 対する制御ソフトを組み、動かす体験をする。
②カメラの画像認識、慣性イナーシャ、地図、GPS等センシング技術の習得の為に、実験車を使いデータ計測、ロジック作成を体験。自車位置中心の移動座標系での知覚・認知モデルを理解する。
③産学連携プロジェクト、産業界の開発談話などを通じ、先進技術のモノづくりに触れる。
④カートでの運転体験等、運転・運動の基礎感覚を吸収。

准教授 岡崎 昭仁
(自動車システム開発工学科)

●高速ハイブリッド電動駆動に関する研究
●ハイブリッド電動駆動の適用拡大に関する研究

【ゼミの内容】
①プロジェクトマネジメント知識 - 自動車の開発は、「プロジェクト」と呼ばれ、その手法は各自動車会社で決まっています。運営手法の基礎知識を全員で学び、日々の活動に活かします。
②設計・製図 - 研究開発では、アイデアを関係者に伝えて協力してもらうことが必要です。具体的な課題を与えて、設計・製図の基礎を個別に教育します。
③プレゼンテーション - プレゼンテーションスキルの基礎を講義します。その、課題を与え、発表回数をこなすことで上達してもらいます。就職面接もプレゼンテーションの1つです。
④発想術 - アイデアを出して、それらをまとめる方法、例えば「ブレインストーミング」や「KJ法」などを学びます。
⑤自動車用パワートレイン/エネルギ概論 - 風力、太陽光、火力、原子力など発電技術から将来の自動車用電動駆動について学びながら考えていきます。