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2018.07.12

大学院工学研究科の大学院生2名が宇宙航空研究開発機構(JAXA)で、研究に取り組んでいます

神奈川工科大学は、今年3月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)と連携大学院協定を結びました。
そして4月から、大学院工学研究科博士後期課程機械工学専攻1年の佐藤強さんと、大学院工学研究科博士前期課程機械工学専攻1年の 橋本友里さんが、宇宙航空研究開発機構(JAXA)で、研究に取り組んでいます。

今後の抱負について、佐藤さんは「すでに軌道上にあるデブリを除去することも非常に重要ですが、これから打ち上げられる人工衛星がミッション終了後にデブリにならないようにすることも大切で、すでに国際的なガイドラインも作成されています。今後は、特に打ち上げ回数増加が見込まれる小型衛星向けの軌道離脱システムに関して研究を行う予定です。小型衛星は大型の衛星に比べ、電源やスペース、重量などの制約が厳しいので、Electrodynamic Tetherの特徴を生かせるのではないかと考えています。」と語ってくれました。
また、橋本さんは「学部のときには経験の少ない解析を中心にした研究に挑戦することに非常に緊張しています。しかし、JAXA連携大学院生としてJAXAの方に指導していただきながら研究できるということを誇りに思い、すべてを吸収したいと思っています。社会に出てから「さすが修士を出ただけのことはある!」と思われるように努めます。」と語ってくれました。
今後の二人の活躍が、楽しみです。なお、主な研究内容は以下の通りです。


【研究内容】
・佐藤強さん
「Electrodynamic Tether:導電性のテザー(ひも)を用いたスペースデブリ(宇宙ゴミ)除去手法に関する研究」
テザーに電流を流し、地磁場と干渉させることでローレンツ力が発生します。このローレンツ力によりデブリを減速させ軌道離脱し、大気圏に再突入させることでデブリを除去します。

・橋本友里さん
「軽くて強い材料として近年注目されている、炭素繊維強化プラスチック(略称;CFRP)の研究」
この材料は炭素でできた繊維と、熱を加えると硬くなる樹脂(プラスチック)を混ぜた材料です。CFRPは軽量化が重要な航空機や人工衛星に盛んに適用されるようになってきており、2011年からは機体構造重量の50%をCFRPで作った旅客機がすでに運航を開始しています。しかし、CFRPは薄いシートを重ねて構造を作るため、各層の間の強度が低く、衝撃荷重を受けると層間で剥離が起こってしまいます。一方で、より薄いCFRPシートを用いることで層間剥離や耐衝撃性が高くなることが先行研究から分かっています。しかし、その薄いCFRPの実用化には、特有の衝撃損傷メカニズムを解明する必要があるため、その解明に有限要素法を用いた解析によって衝撃損傷の予測研究をしています。

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