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2014.11.25

情報ネットワーク・コミュニケーション学科 丸山研究室がSC14に出展しました

2014年11月17日から20日にかけて、最先端のスーパーコンピュータ技術や超高速ネットワーク技術に関連する国際会議に併設された展示会SC14(*1)が米国ニューオリンズで開催されました。本展示会は、米国で毎年開催されており、最先端の専門家を中心に1.1万人の来場者があります。今回は、会場に毎秒1.3テラビットというネットワークが引き込まれる広帯域ぶりでした。
本学は、独立行政法人 情報通信研究機構(NICT)のブースの中で、共同研究先のNTT未来ねっと研究所と共に、”Dynamic SDN for Application”という日本でリアルタイムに編集された非圧縮映像(1.5Gbps)を新ネットワーク技術であるSDN(*2)を用いて日米間で安定的に伝送するデモンストレーションを行いました。

我々の実験は、NICTの大規模エミュレーション設備であるStarBED3(北陸)の中に、4K非圧縮サーバ機能と任意の位置の切り出しを行うクリッピング編集機能を仮想的に実装し、会場の端末の指定に基づき4K非圧縮映像の中の任意のハイビジョン映像を出力します。映像を米国の会場に伝送するために、本学が中心となって整備を進めた高精度ネットワーク計測装置9台で、途中経路のネットワークの使用状況を多面的に観測します。この結果に基づき、太平洋を越える3系統の10Gbps学術ネットワーク(JGN-X, SINET, GEMnet)のどれを使うかを切り替えます。また、空き帯域が不足している時には、本学の情報学部棟に置かれたJPEG2000(*3)エンコーダ装置や奈良先端科学技術大学院大学(NAIST)に置かれた、H.264(*4)エンコーダなど国内に分散配置されたリソースを用いて圧縮を行った後に伝送を行います。使用ネットワークの切り替えやエンコーダの選択には、NTTで開発されたOpenFlowスイッチLagopus(*5)を用いて行いました。
本学は、ストリーミングクラウド実験設備を用いて、本実験の中核拠点の1つとして、実験に参加しました。日本側は、研究室の学生を中心に構築・サポートを行ってもらいました。時差が15時間もあるので大変だったと思います。また、非常に構成が複雑な実験でしたが、本学で作成したネットワーク状況GUIなどを用いて、技術を分かり易く可視化でき好評でした。本実験を通して様々なデータが取得できましたので、共同研究先のNTT未来ねっと研究所と共に、様々な研究発表に繋げる予定です。

*1 SC: International Conference for High Performance Computing, Networking, Storage and Analysis. 主催IEEE Computer Society, 協賛 ACM
*2 SDN: Sotware-Defined Networkは、ネットワークの構成・機能・性能をソフトウェア操作で動的に設定・変更できるネットワーク技術
*3 JPEG2000: 映像圧縮技術を用いた画像フォーマットの1つで、ISO/ITU-TSのJoint Photographic Experts Groupによって標準化された。今回の実験では150Mbpsの圧縮レートを用いた
*4 H.264: ITUによって標準化された圧縮映像符号化方式の1つ。今回の実験では、25
Mbpsの圧縮レートを用いた
*5 Lagopus: 次世代ネットワーク制御技術として注目されているOpenFlowの仕様に完全準拠したスイッチソフトウェアで、NTT未来ねっと研究所が開発した。様々なIntel準拠のサーバシステムで動作させる事ができる。Lagopusは、オープンソースソフトウェアとして、公開されている。

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